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おもい


おもい1
私たちの暮らしは今時代と共に移り変わって飛躍的な変貌を遂げています。
さらに技術の進歩でとても快適なものになっています。
しかしその大部分は石油や原子力といったエネルギーに依存するところとなり私達個人では対応が難しいものとなりつつあります。
言い換えると暮らしそのものが私達の手からかけ離れて来ているのです。
また、暮らしが私達の手から遠ざかれば遠ざかるほど、温暖化をはじめとする地球規模の諸問題を抱え込むこととなり、望むと望まないとにかかわらず暮らしをしていくことは、それらと対峙することになります。
しかし暮らしそのものは衣食住‥食べる、眠る、遊ぶ‥と今も昔も変わることはありません。
暮らしそのものを人に任せることなく、自分たちの手でしたい、自分の感覚で、自分の手で足で、暮らしを実感したいというのが私たちの願いです。
暮らしをしっかりと認識し見直し、単純化し自らの手に取り戻すことは、私たちの肉体と精神の健康を取り戻すことでもあり、健康的な社会への道すじとなると思うのです。


おもい2
永続可能な○○○という言葉が聞かれるこの頃ですが、私達の暮らしも永続できるのでしょうか。さまざまな試みが行われていますがただ消費することが中心の現代社会の仕組みでは全体として行き詰まっているのではないでしょうか。これまでとは違う社会のしくみを作っていく必要があるでしょう。
 現代社会では一つの問題を取り上げると、魚網を引くようにたくさんの事柄を引き出すことになり、複雑で、掘り下げるのは容易なことではありません。私達の暮らしもまたその中にあるわけで、一つ一つがさまざまに繋がりあい暮らしを成り立たせているわけです。しかし「暮らし」はしているもののなにか違う、不安、これで良いのか、というものを感じてしまうのです。
これは、私達の記憶の中に祖先が営んできた暮らしの原風景がまだかすかに残っていて、その差異から出てくるのではないかと思うのです。
「暮らし」とは何なのか、その原点は祖先たちが営々と続けてきたな中にあると思います。
私達日本人は遠い昔から大自然と一体化する独自の自然観を持っているといわれています。そんな中で培われてきた日本の伝統文化は江戸時代に代表されるように、永続的に暮らしていくためのたくさんの知恵がつまっているのです。これは、私達が暮らしを考えていくときの大きな力となります。どこかに置き忘れてしまったような、日本の伝統文化をあらためて見直したいものです。